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高齢者におけるPD Part III
− 社会資源の活用 − (2/2)

【在宅支援制度の活用】

◆要介護ケース発生時のサービスの活用について

  • 介護保険の利用を考えましょう。
    • 要介護認定の申請から介護認定まで1ヶ月近くかかる場合があるので、早めに申請しておきましょう。

  • 要介護度が決まったら、希望するサービスを選び、各々の利用限度額に応じたケアプランを作ります。
    • ケアプランの作成は煩雑です。指定居宅介護支援事業者と契約を結び、作成を依頼するとよいでしょう。

    • ケアプラン作成時には、まずご本人の能力や家族の介護力を見極めましょう。利用者が依存的になり過ぎない、またバーンアウトにならない…、そんなケアプランが大切ですね!

  • PD療法にも充分配慮したケアプランを作成しましょう。
    • PD実施施設と在宅支援施設が、充分に情報交換できる体制を整えておくことが重要です。ケアプラン作成時よりカンファレンスを持つ、在宅支援スタッフを対象としたPD研修の実施など連携を取りましょう。

※ 要介護認定で『自立』と認定された場合は、介護保険によるサービスを受けることができません。身体 障害者福祉制度、国・自治体の高齢者向け行政サービス等、その他の該当するサービスを利用します。


◆訪問看護・訪問介護の在宅支援内容
  訪問看護 訪問介護(ホームヘルプサービス)
一般的な支援内容 医学的な知識に基づいた看護・処置が中心 日常生活面の支援が中心
  1. 病状の観察

  2. 創傷・褥創の処置

  3. 清拭

  4. 洗髪

  5. 体位交換

  6. カテーテル等の管理

  7. リハビリテーション

  8. 家族への療養上の相談・指導

  9. ターミナルケア

  10. 医師指示による医療処置

■身体介護に関すること■
1. 食事介護、2. 排泄介護、3. 衣類着脱の介護、
4. 入浴介護、5. 清拭介護、6. 洗髪介護、
7. 通院介助、8. その他必要な身体介護

■家事援助に関すること■
1. 調理、2. 衣類の洗濯・補修、3. 掃除、4. 整理整頓、
5. 生活必需品の買い物、6. その他必要な家事

■相談助言に関すること■
1. 生活・身上・介護に関する相談、助言
2. 住宅改良に関する相談、助言
PD関連の支援内容 全身観察(バイタルサイン、水分出納etc.)、
家庭環境観察(バッグ交換環境、透析液・備品管理状況etc.)、
バッグ交換、出口部ケア、入浴時のカテーテルケア、APDセッティング
バッグ交換室の掃除、バッグ交換確認(見守り、透析液の加温器からの取出し・補充、透析液を吊るす、排液処理etc.)


◆在宅支援スタッフへのPD研修内容 − 訪問看護師を対象とした一般的な項目の例 −
  1. CAPDの必要性や原理が理解できる


  2. バッグ交換や出口部ケアが適切に行われるための知識・技術
    バッグ交換環境、交換手技操作、物品準備・管理・処理、記録、出口部の観察とケア方法…など


  3. 日常生活で留意する事柄
    清潔(シャワー・入浴)、食事、運動、服装…など


  4. 医師、看護師に連絡が必要となる症状が判る
    排液の混濁や色の変化、カテーテル挿入部の発赤・腫脹・圧痛、カテーテル周囲からの液漏れ、
    持続する腹痛、腹部の膨満感、嘔気・嘔吐、息切れ、浮腫…など


− 訪問看護師の声 −
  • PD療法者を受入れるために、PDに関する知識・技術を学ぶ機会が欲しい
  • PD実施施設スタッフとの情報交換の機会(カンファレンス)を持ちたい
  • 窓口(担当者)が決まっていると連絡し易い







1) 木川田典彌:超高齢透析患者の社会支援体制.臨床透析 Vol.16 No.12,57-62,日本メディカルセンター,2000
2) 木下由美子:在宅看護論 第3版.4-26,201-204,医歯薬出版株式会社,2002
3) 林 泰史 監修:不安を解消する介護の本.38-65,株式会社 ニュートンプレス,2003
4) 介護サービス研究会 編:Q&Aによる介護保険の基礎知識100.18-58,株式会社 薬業事報社,1999
5) 牧 潤二:在宅医療サービス徹底活用ガイド 第1版.132-150,図書印刷株式会社,1998
6) CAPDかわらばん 2000年 春(第12)号,特集 介護保険の基礎知識,テルモ株式会社,2000
7) CAPDかわらばん 2003年 春(第24)号,輝くPDナース&ヘルパーさん,テルモ株式会社,2003
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