高齢者におけるPD PartT − 特 徴 と 適 応 − (2/2) |
高齢者のPD導入前のアセスメント
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高齢者と一口に言ってもその能力は様々です。年齢に関わらず自立度の高い高齢者もいる一方、加齢による様々な能力の低下と共に腎疾患以外の合併症を持つ事も多く、それに加え痴呆症状を呈する場合もあります。
自立できていなければ、介護・看護による支援が必要です。このような患者背景を理解し、必要なケアを提供するために導入前のアセスメントが必要です。
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<<導入前のアセスメント項目>>
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| 身体機能 |
社会的背景 |
認 知 機 能
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● 視聴覚の低下および障害の程度
● 痴呆症状(記憶障害・失見当識・せん妄)の有無、程度
● 意思決定能力の有無
● うつ状態や不安、回復意欲の状態
● 疾患・治療におけるセルフケアの認識の状態
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家 庭 環 境
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● 家族構成
同居の有無、年齢構成、職業
PDへの理解度、キーパーソンと患者の関係
家族の介護力
● 家庭の中での役割
● 経済状況
● 住居の状態
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A D L
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● 「入浴」「着脱衣」「排泄」「歩行状態」
「食事」などの日常生活動作の自立度
● 麻痺の有無と程度
● バッグ交換手技や出口部ケアといった、セルフケアに支障を来たすような障害の有無
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栄 養 状 態
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● やせ、肥満の評価
● 食欲や摂取量の評価
● 咀嚼・嚥下の可否 など
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社 会 資 源
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● 介護保険における、介護度
● 地域の社会資源の活用は可能か
(訪問看護、訪問介護、介護福祉施設など)
● ケアマネージャーのPDへの理解
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腎 不 全 以 外 の 合 併 症
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● 心血管合併症の有無と程度
● 脳循環障害の有無と程度
● 整形外科的疾患の有無 など
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PD変法による工夫
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PDは様々な変法が可能な療法です。PDを長期継続するためには、患者個々の腹膜機能や体格・残存腎機能だけではなく、本人及び介護者のライフスタイルなども加味して治療方法を選択することが重要です。近年、APDの普及により、患者や介護者の負担を軽減できる処方が容易になってきています。
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<変法例>
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N(Nightly)PD
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患者さんの残腎機能や腹膜の機能によっては夜間就寝中にAPDを使用することで、
日中にバッグ交換をしなくても良い場合があり、介護者の負担の軽減にもつながります。
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低頻度PD
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高齢者は食事摂取量や活動量が少ないことから、残腎機能が保たれていれば、
患者さんによっては通常より少ないバッグ交換やPDをまったくやらない日を設けても尿毒症を発症せずに日常生活を営むことが可能な場合があります。
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PD+HD併用療法
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患者さんの残腎機能や腹膜の機能によってはHDと併用することがあります。
通常はHD実施日とその翌日はPDを休むことが可能となり、介護者の負担の軽減にもつながります。
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引
用
/
参
考
文
献
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1) 平松 信:高齢者のCAPD,腎と透析Vol.52,No.6:739-745,2002
2) 平松 信,三上裕子:透析療法導入期の既存障害の実態(6)超高齢者.臨床透析17:911-918,2001
3) 日本透析医学会統計調査委員会編:わが国の慢性透析療法の現況(2001年12月31日現在).日本透析医学会.2002
4) 前田貞亮,大平整爾,三木隆己:高齢者の透析−導入からフォローアップまで:77-94株式会社日本メディカルセンター,1995
5) 川畑研治,中井滋:血液透析か,腹膜透析か? 透析ケア1999冬季増刊,34-44,メディカ出版,1999
6) 石崎 允,阿部年子他:高齢者の導入上の問題点 透析ケア1999冬季増刊,118-124,メディカ出版,1999
7) 富野康日己:よくわかるCAPD療法改訂版,30-34,医薬ジャーナル社,2002
8) キャプディール通信,Vol.23,テルモ株式会社2002
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